オーストラリア / シドニーが生み出した天才的アーティスト「ジョナサン・ザワダ」。まるで、日本人?それとも西洋人?と思わせるような、日本人にとって親近感のある名字をもった彼の作品は、多種多様でとても一人のアーティストから全て輩出されているとは思えない。
近日ロサンジェルスで行われた展覧会では、かの有名なアート・コレクターでありセレブリティーであるエルトン・ジョン氏が作品を購入したそう。デザイン界やファッション界のみならず、アート界での彼の今後の展望が楽しみで仕方がない。
自己紹介をお願いします。
ジョナサン・ザワダ。1981年オーストラリア・パース生まれ。シドニーを拠点にグラフィックデザイナーとして音楽、アートやファッションの分野で活躍。クライアントには、スビ、モジュラーレコード、ザ・プリセッツ、サーフェイストゥエアー(フランス)、シックスパック(フランス)、RVCA、ナイロン(アメリカ)、ローダウン(ドイツ)、トゥエンティ・ミリオン・フラグメンツ/ガスブック(日本)、コカコーラやファンタなど。あらゆる表現手法を駆使しウェブデザインからイラストレーションまで手がけています。
どのように並列オンにする
また、バックステージ・ファッション・コミック「Petit Mal!」を制作する TRU$T FUN!の3名いるメンバーのうちの一人でもあり、リバティオブロンドンやシドニーのPoepkeなど世界中で販売されているアクセサリーラインも手がけています。クライアントには、BMW、Vマガジン(ニューヨーク)、ブリティッシュ・ファッション・カウンシル、トップショップなどがあります。
また、デザインの仕事と平行して、ビジュアルアーティストとしても活動しています。シドニーのモンスター・チルドレン・ギャラリーでの個展の他、TRU$T FUN!として2009年に「グローリー・ホールズ」展を開催しました。オーストラリア国内や海外でグループ展にも参加しており、最近はロサンジェルスのプリズム・ギャラリーで、アメリカで初となる個展を開催しました。
ご自身の活動の中で、現在、主に注力しているしていることは何ですか?
最近は、アート活動により力を注ぎ、これまで行ってきたコマーシャルワークの量を減らすようにしています。コマーシャルのデザインワークはとても楽しいのですが、アートとデザインを同時に進めるのは、それぞれが異なるアプローチや方法を必要としますのでとても難しいのです。現在は、オーストラリアだけでなく国際的にアートの分野で活動する機会が増えてきました。
Jonathan Zawada solo exhibition at Prism gallery
最近の活動内容を教えてもらえますか?
距離学習ラボの機能は何ですか
ロサンジェルスのプリズム・ギャラリーで、アメリカで初となる個展を発表したばかりです。鉛筆画と初めての経験となった油絵の作品を展示をしました。ペインティング作品は結構大きくて、基本的には風景画なのですが、その元となる風景は3Dソフトを使って構築しました。色やテクスチャもかなり非現実的なものになってます。
Jonathan Zawada, Light, 2010 Oil on linen, 59.06 x 37.8 inches (150 x 96 cm), shown at the exhibition at Prism gallery
絵によって異なる山のシルエットは、実はグラフデータを集め、組み合わせたものから形成しています。使用したグラフデータには、CDやアナログレコードのセールスと高校生のマリファナ使用状況を比較したものや、ドバイと"セカンド・ライフ"とよばれるバーチャルな世界の土地の価格を比較したものなどがあります。
あと、4月28日からバルセロナのヴァレリーというスペースで展示するグラフィック作品の新作を手がけています。
もし、世界で3つの場所に引っ越すことができるとしたらどこを挙げますか?
行ったことがあって住んでみたいと思う場所は、
1 札幌
2 アメリカのパーム・スプリングス
3 ニュージーランドのワナカ湖
TRU$T FUN!の活動について教えてください。
物理学では、レースカーにどのように関連する
TRU$T FUN!は、妻のアニー、友人のシェーン・サカスと僕の3名で構成されるグループです。クライアントには奇抜すぎるファッションのアイデアを模索する、ひとつの手段として数年前に結成したんです。活動内容は、写真、立体、プリントやテキスタイルの展示を行ったり、手染めのシルクスカーフやTシャツ、ペット・ロック、ネックレス、ハンドバッグや、パリやミラノのランウェイのバックステージフォトを使用してつくったコミックブックなどを制作したりしました。
定期的な活動なので、気が向いたときに、楽しめることだけをやります。全てを自分たちでつくることを目指し、仕事をしている感をなくすよう全力を尽くして活動しています。TRU$T FUN!は、自分たちにとってアートとデザインの世界をつなぐ架け橋のような存在なのです。
他の人たちと仕事をするのは好きですか?
基本的には人と仕事をするのが下手ですね。かなりコントロールできるほうだと思うし、自分で新たな挑戦を見つけ出すのをとても楽しんだりします。でも、楽しく仕事ができたり、居心地の悪い場所に追い込んだりというような人たちは少ないです。
通常は、他の人と作業場やプロジェクトを共有することはないです。
作品集「GASBOOK pop」の見所を教えて下さい。
自分の作品を説明するのがいつも難しいのですが、イラストレーター、グラフィックデザイナー、プログラマー、アーティスト、ファッションクリエイターなど僕の活動内容について、GASBOOK popがその全てをまとめています。いろいろなプロジェクト全てをつなぐ仕事に対する僕のアプローチ法の一端がハイライトとなってくれたらと思います。
夢は何ですか?
僕の夢は、アート制作をしたり、楽しい人たちとプロジェクトに取り組んだり、現在のこの状況を持続して生活できることです。
理想的には、田舎にある家の中だけでできればと思いますが、でなければ、現状やっていることができればそんな素晴らしいことはないですね。そんなに他には望みません。
この季節のお気に入りの一曲を教えてください。
最近見つけた昔の歌で、ジョン・クーパー・クラークの「イット・マン」。
日本の読者にコメントをお願いします。
地元オーストラリアでは感じることのできないような、みなさんからの協力とご理解ありがとうございます!
GASBOOK pop 1 - Jonathan Zawada
発売:2010年10月
価格:1050円(税込)
販売先:書店、雑貨屋、セレクトショップ、GAS ONLINE SHOP
Text: Risa Nakazawa
Translation: Mariko Takei
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