Proudly Announces the 2012 Phoenix Award recipient【ChLA】
2012年フェニックス賞の受賞作品が発表されました。
フェニックス賞はアメリカの児童文学協会(ChLA:Children's Literature Association)が選ぶ文学賞。他の文学賞と違って、「その年」の出版物ではなく、「20年前に出版された作品」が対象の珍しい賞。
今年の受賞作品はこちら。
Letters from Rifka by Karen Hesse
迫害から逃れてロシアからアメリカへ渡ったユダヤ系移民の少女リフカがロシアに残ったいとこのトーヴァに向けて語るアメリカでの日々。
標準的な表記法は何か
作者カレン・ヘスは人が生きるのが困難だった時代を舞台にした歴史ものをいくつか書いている作家。日本では「ビリー・ジョーの大地」「11の声」(これは本の作りが変わってて面白かった)などの翻訳が出ています。この「Letters from Rifka」の翻訳はありません。
Letters from Rifka/Karen Hesse
¥605
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11の声/カレン ヘス
¥1,470
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ちなみに「11の声」はこちら。重いテーマをミステリ仕立てで語った作品。
ほか、オナーブック(優秀作品)は以下の2作品。
Morning Girl (Hyperion Books, 1992) by Michael Dorris(「朝の少女」マイケル・ドリス/新潮社)
英語では珍しい言葉
日本では「朝の少女」というタイトルで翻訳が出ていたようです(もう絶版のようですが)。訳者は児童文学界の大御所灰谷健次郎。
>海や星や太陽に抱かれ、いつも幸せに満ち溢れていた。あの「船」が来るまで―。大自然の中で暮らす姉と弟、その家族のひかり輝く愛を描く。
>文明とは何か。そこで暮らしている私とは何か。これは、我々の存在を根底から揺さぶる衝撃の書である。少年少女たちのために書かれたものだが、大人にこそ読んでほしい。教師・環境保護に関心のある人、そして誰よりも親達に。【Amazon商品説明より】
あなたがここにいる淡いブルードット
Amazonのレビューを見ると、「感動した」という人と「怖い、衝撃的」という人が半々くらいですね。どんな話なんだろう(まあ、なんとなく予想はつく気がするけど…)。
Morning Girl/Michael Dorris
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朝の少女 (新潮文庫)/マイケル ドリス
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Taste of Salt: A Story of Modern Haiti (Orchard, 1992) by Frances Temple
独裁政権下ハイチの貧困層に生まれた少年ジョー。親友を失い、自らも火炎瓶で瀕死の重傷を負った彼が、病院のベッドで少女ジェレミーに語る、自分の人生の物語。
Taste of Salt: A Story of Modern Haiti/Frances Temple
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