会場内で行われた記者会見の様子
[画像のクリックで拡大表示]
HIMSSは21日、医療・ヘルスケアITの要職者に対する調査、the 2012 HIMSS Leadership Surveyの結果を発表した。それによると、病院へのIT技術導入で最大の阻害要因となっているのは、資金不足以上に人材不足であることが分かった。HIMSSの同様の調査は、今回で23回目となる。
社会的な対立は何ですか?
IT導入の阻害要因は何か、という設問には、21パーセントがIT関連の人材不足(質料ともに)、適切な財政支援の不足が14パーセント、ベンダーの製品に満足のいくものがないが12パーセント、現場の受け入れに対する抵抗が9パーセントとなった。どの分野で不足しているかとの問いには、病室で用いるアプリケーションのサポート、ネットワーク・システム系、医療情報の専門家が挙げられた。
分配則は何ですか?
インフラ関連では、優先的に導入したいシステムとして、モバイル端末が前回より6ポイント増えて18パーセントになった。このほかサーバー/バーチャルサーバーが19パーセントでトップ、セキュリティシステムとデスクトップ/バーチャルデスクトップが16パーセントで、ストレージは8パーセント、有線・無線ネットワークは7パーセント、クラウドコンピューティングは3パーセントとなった。診療現場でのITとしては、EHR(電子診療記録)の完全導入、医師が現場で使用するシステム(電子カルテ、医療判断支援システムなど)導入、などに対する関心が高かった。
メスシリンダーの上部に曲線の名前
また医療連携(HIE)については、既に参加している医療機関が49パーセントに上る一方で、参加計画はないとする医療機関が26パーセント、地域に連携ネットワークがあるが参加しない医療機関は22パーセントで、参加していた医療連携が頓挫したという回答も4パーセントあった。
年間予算の金額は、5000万ドル以下が22パーセント、2億ドル以下が23パーセント、3億5000ドル以下が11パーセント、5億ドル以下が9パーセント、10億ドル以下が11パーセント、10億以上が17パーセント、不明・未回答が9パーセントとなっている。
調査はWebベースのアンケート調査で、米国内の病院600カ所以上のIT関係者を対象に実施。2011年12月から今年1月の間に、302人から有効な回答を得た。医療機関の規模は、平均病床数479で、中央値は240。回答者のプロフィールは半数がCIOで36パーセントが会社全体のCIO、15パーセントが当該医療機関のCIOである。IT・情報システム部門のディレクターが42パーセントで、CMIO(Chief Medical Information Officer)という肩書きの回答者もあった。
所属先の形態は、独立系病院が46パーセント、複合ヘルスケア施設が27パーセント、グループ系病院14パーセント、5パーセントは長期療養施設。別の観点から分類すると、地域の病院が3分の2で、大学病院が21パーセント、救急病院が19パーセント、へき地の医療機関は17パーセントなどとなっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿